起立性調節障害(OD)とは
起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation: OD)とは自律神経の働きがアンバランスになる病気です。
その結果、立ち上がった時に脳血流や全身への血行が維持されなくなり、立ちくらみやふらつきが起こります。
また、血液による酸素や栄養の供給が悪くなるため、すぐ疲れたり、思考力が低下したりします。
思春期に起こりやすく、頻度は約5~10%と大変に多いものです。
10~16歳の小学校から高校の就学期の発症が高く、小学生の約5%、中学生の約10%が起立性調節障害と言われています。
特に午前中調子が悪く、脳に十分血液が通わないため、学生の場合は授業に集中出来ずに成績が下がったり、保健室登校の原因になったりします。ひどい場合は、不登校の原因になることさえあります。また、頭痛・生理痛・めまい・手足の冷え・腹痛・吐き気・倦怠感など、多彩な症状を合併します。
子供の頃に起立性調節障害だった人の4割が、成人後も日常生活に支障をきたすなんらかの症状を抱いていると言われています。
起立性調節障害 症状のチェックリスト
起立性調節障害(OD)の診断は、次に掲げる「チェックリスト」うち3つ以上当てはまり、かつサブタイプのいずれかに合致することとなっています。 (起立性調節障害サポートグループより)
- 立ちくらみやめまい
- 起立時の気分不良や失神
- 入浴時や嫌なことで気分不良
- 動悸や息切れ
- 朝なかなか起きられず午前中調子が悪い
- 顔色が青白い
- 食欲不振
- 腹痛
- 倦怠感
- 頭痛
- 乗り物酔い
上記の多く当てはまっている場合は【起立性調節障害】の可能性があります。
これらの症状により、体調がすぐれない方は、根本的な原因を調べるための検査を行い、「病気になるプロセス」に沿った治療を行うことで改善を行います。
まずは、検査をして原因や状態を明確にしましょう
治療への第一歩は「知ること」です。
まずは一度検査を受けて自分の状態を確かめてみませんか?
起立性調節障害は、単に自律神経の病気ではなく、他にもいくつかの原因が関係しています。
その原因を明らかにするため、当院では以下の検査を行うことができます。
・唾液中コルチゾール検査
・遅延型フードアレルギー検査
・毛髪重金属検査
・有機酸尿測定
これらの検査を行うことにより、身体の中に何が起こっているのかを詳しく知ることができます。まず、最初に「唾液中コルチゾール検査」を提案しています。
当院の治療法
一般的な治療法では、非薬物療法(生活習慣の改善など)と薬物療法(漢方薬など)がありますが、当院では別の角度からの診断、治療を行っています。
具体的には副腎機能の低下や腸管環境の乱れなど、患者さんの身体におこっていることは何なのかを総合的な観点から診て治療していきます。
症状を改善させるために
起立性調節障害は非常につらい病気です。
午前中は調子が悪く、脳に十分血液が通わないため、授業や仕事に集中出来ないことが多いですが、夕方には回復するため、「怠け病」と扱われて辛い思いをすることもあります。
まずは検査を受けて、今の自分の状態と原因を確かめてみてください。
当院では、通常の病院で行われている「対症療法」だけではなく、身体のバランスを戻す事による「根本的治療」を行っています。詳しくは「当院のコンセプト」を参照ください。
診療のご相談・受診予約について
受診の予約は、①電話での受付と②WEB予約による受付を行っております。病状や診療についてのご相談は、下欄の「ご相談・お問合せフォーム」よりお願いします。電話での相談は受け付けておりませんのでよろしくご了承ください。
当院では診療をご希望の場合は以下の2つの方法で診察が可能です。
- クリニックを直接受診する方法
- 遠隔診療(スカイプ、電話)を受ける方法
※診察の流れやFAQ(よくある質問)についてはこちらをご覧ください。
※当院での治療は基本的にはすべて自費診療(自由診療)となりますが、一部の検査は保険適応可能な場合もございます。具体的な事は診察時に説明いたします。
起立性調節障害に関する検査について
- 唾液中コルチゾール(6回)+DHEA検査44,000円(税込)
- 副腎から分泌されるホルモンとしてコルチゾールと別にDHEAというホルモンがあります。DHEAは体内で代謝されて、男性(女性)ホルモンになります。副腎にストレスがかかり、DHEAホルモンの分泌が低下すると、性ホルモンのバランスが崩れます。特に、女性の場合は生理不順、生理痛、生理前症候群などの原因になります。これらの症状を伴う場合は唾液中DHEAを同時に測定されることをオススメします。ネット検査可。
44,000円(税込) - 唾液中コルチゾール(6回)+DHEA検査の詳細はこちら
- 検査の申し込みはこちら
- 遅延型フードアレルギー検査44,000円(税込)
- 腸管の粘膜が損傷して起こる腸管漏出症候群(リーキーガット症候群)により、食べ物が充分に分解される前に血液中に漏れ出る事により遅延型フードアレルギーが起こります。この検査は遅延型フードアレルギーの程度を見る事により、適切な食事指導を行います。ネット検査可。
44,000円(税込) - 遅延型フードアレルギー検査の詳細はこちら
- 検査の申し込みはこちら
- 毛髪重金属検査29,700円(税込)
- 毛髪内の重金属を調べる事で、体内にある重金属がどの程度蓄積しているかを知るスクリーニング検査になります。ネット検査可。
29,700円(税込) - 毛髪重金属検査の詳細はこちら
- 検査の申し込みはこちら
- 有機酸尿測定48,400円(税込)
- 尿中の有機酸を測定する事によりカンジダ菌から分泌される様々な有機酸の他にミトコンドリア機能や身体のデトックス能力などを評価する事ができます。
この検査は尿中に含まれる様々な代謝産物を測定する事で身体の中のいろいろな化学反応が正常に働いているのかどうかを調べようと言うものです。ネット検査可。
48,400円(税込) - 有機酸尿測定の詳細はこちら
- 検査の申し込みはこちら