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【第4話】リーキーガット症候群の治療

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リーキーガット症候群の治療

ではどのようにしてこのリーキーガット症候群を治療していけばいいのでしょうか。

まず、善玉菌が減って悪玉菌が増えている状態になっているので腸内細菌叢を整備して善玉菌を増やすということが非常に大事です。次にリーキーガットの原因になる腸管粘膜の損傷を修復してやる必要があります。

さらにこのように腸内環境が乱れている方の場合は消化酵素が十分にできていない場合があります。

消化酵素が足りていないと食べた物を細かく砕くことができなくなってくるわけですから、遅発型フードアレルギーの症状を少しでも軽くするためには十分な消化酵素が出るような状態にしてやらなければいけません。

さらにこの腸管粘膜の障害が起こる一番の原因は、その腸の中で炎症が起こっているということですから、これを沈静化してやる必要があるわけです。


このようにして治療を行った結果、先ほどの患者さんが8カ月後にもう一度同じ検査を行ったところ、このように著明にアレルギー反応が低下していました。それに伴いそれまで10年間以上どんな治療を受けても治らなかった慢性疲労の症状がどんどんどんどん治ってきたのです。

このときに大事なのは、この患者さんの場合全く食事制限をしていないということです。食事制限をしなくても腸内環境を整え、きちっと整備してやれば遅発型フードアレルギーは治りますし、それに伴って起こってくるいろいろな症状も改善してくるわけです。


つまりこういった治療を行う場合、遅発型フードアレルギーの原因がリーキーガット症候群にあるのだという認識が非常に大事だということです。もちろんだからといってなんでもかんでも食べてもいいというわけではありません。

症状に関係する食材が明らかな場合は一時的にその食材を控えるという事はありますが、それはあくまで補助的な治療であって根本的治療ではないということを分かった上で行うことがとても大事です。




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